Synology DS220+ を導入したときのメモ
はじめに
かねてからデータの扱いに困っていたハンディカムのデータの整理のために、NASを導入することにした。ハンディカムのデータ(AVCHD)は伝統的にBDに焼くしかないと思っていたのだが、BDに焼いてしまうと取り回しが悪くなり、結局見なくなるという状況…。なので、BDに焼いたデータも含めて、NASに集めてしまおうと思ったのである。
それ以外にNASでやりたかったことは、以下のようなこと。
NASの購入
台湾のSynologyとQNAPが大手のNASベンダーのようなのだが、サポートやソフトウェアが良さそうな、Synologyを選択した。
どうせNASを組むならRAID5にしたかったんだが、初期投資が大きいので、まずは2bayのDS220+を選んだ。まぁ自分のユースケースであれば十分であろう。HDDはSeagateのIronWolf 6TBを選択。6TBが1GBあたりの単価が一番安いサイズであったからである。
NASの立ち上げ
公式のダウンロードセンターにある「初心者ガイド」を参照しつつ、ハードウェア、OS、共有フォルダをセットアップ。特につまづくことはなかった。今のところ宅外からアクセスすることはしないつもりなので、QuickConnectはSkip。RAID構成はSynology Hybrid RAID (SHR)。
一点、/homeを使いたいのに出てこない。
これは、「ユーザーホームサービス」を有効にしないと使えないらしい。コントロールパネルの「ユーザとグループ」「詳細」から「ユーザーホームサービスを有効にする」を選択。これで/homeと/homesがFile Station上に出てくる。
https://kb.synology.com/ja-jp/DSM/help/DSM/AdminCenter/file_user_advanced?version=7
動画サーバーの立ち上げ
動画サーバーのソリューションは2種類ある。
- メディアサーバー (DLNA)
- SynologyのVideo Station
1.は標準のDLNAサーバー。NASに「メディアサーバー」をインストールし、公開するフォルダを指定すると、クライアントから見える。
デフォルトで、/music /photo /video が作成される。
標準規格のDLNAサーバーの場合、再生側のDLNAクライアントの使い勝手に依存するし、クライアントが入ってない場合は導入する必要がある。
なので、2.の「Video Station」の方も試してみた。クライアントには「DS Video」を導入する必要がある。DS Videoは、Android TVとiOS版が提供されている。結果、こっちの方が使いやすいと感じた。NASへのログインが必要なので、読み取り専用の専用アカウントを作成した。
動画の取り込み
- ソニーのデジカメやカムコーダーに入っているデータは、PlayMemories Homeで取り込む
- BD-Rに入っているデータは、PCでm2tsだけコピーする
- PlayMemories Homeの取り込み機能ではうまく取り込めなかった
しかし、このままNASに放り込むと、タイムスタンプが取り込んだ日付になってしまい、Video Stationのタイムラインで正しい日付で並ばない。
そこで、有識者が作ったツールを使わせてもらい、タイムスタンプを変えてからサーバにコピーする。面倒だが…。
BDレコーダーで作ったBDMVは、m2tsが連結されて1ファイルになっている。これをそのまま取り込むとm2tsのdurationがおかしくなるみたいなので、ペガシスのソフト「TMPGEnc Authoring Works」で取り込んでみた。激しく面倒臭い…。もうAVCHDとBDを使うまいと誓った。(ビットレートが高いがXAVC Sにする)
ところで、PlayMemories Homeは2019年から更新がされていない。もう機能的にもセキュリティも十分というわけなのか。更新されてないソフトというのは不安がある。
time machine
time machineも、ナレッジセンターに丁寧に手順が書かれていたので、こちらに従って立ち上げた。
NASのバックアップ
USBのHDD BoxのHDDを購入、Hyper Backupをスケジューリングした。
購入したのは玄人志向のBOXと普通のHDD(barracuda)の6TB。NAS用のHDDほどの耐久性は不要かなという判断。
今後の予定
- Cloud Sync